手術・治療

当院は1988年の開院以来多くの手術経験のある、歴史と実績を持ったクリニックです。

1網膜硝子体手術に対応
黄斑前膜、黄斑円孔、硝子体黄斑牽引症候群、増殖性糖尿病網膜症、裂孔原性網膜剥離、眼内レンズ脱臼、破嚢症例などに対する網膜硝子体手術を行っております。
2難症例白内障手術に対応
通常の症例以外にも、Zinn小帯脆弱・水晶体動揺・緑内障発作後・過熟白内障など、合併症を伴った難症例とされる白内障にも対応しております。
3緑内障手術に対応
低侵襲緑内障手術、いわゆるMIGSに対応しております。目薬で眼圧のコントロールができなかったり、視野障害が進行している患者さんに対して、手術を施行しております。

麻酔について

当院では治療における痛みに最大限配慮しています。白内障手術などの低侵襲手術は点眼麻酔のみでも施行可能ですが、複雑な操作を伴う手術を行う場合には、より長時間持続し、かつ深い麻酔効果を得ることが重要となります。現在行っている麻酔方法は以下の通りです。

テノン嚢下麻酔
結膜(白目の表面)に切開を行い、そこから麻酔薬を注入する方法です。麻酔時のわずかな刺激感と、術後2週間程度の充血が生じます。ただし進行した緑内障であったり、過去に眼手術の既往があったりする場合には、結膜を温存する目的で敢えてこの麻酔方法を行わないことがあります。
経結膜的球後麻酔
結膜の表面から筒状のガイド針を挿入し、その中へ麻酔薬を注入する方法です。特に黄斑疾患に対する硝子体手術ではほぼ全例に行っています。下記に述べる経皮的球後麻酔と基本的に同等の麻酔効果ですが、ガイド針を用いるため眼球穿孔のリスクを軽減した方法です。
経皮的球後麻酔
裂孔原性網膜剥離や増殖性硝子体網膜症といった長時間の手術には主にこの方法を行います。また、黄斑疾患でも特に緊張しやすいかたには行う場合があります。上下のまぶたの皮膚から眼球の裏側の空間に向けて麻酔薬を入れるため、麻酔時の異物感や刺激感はやや強めですが、痛みと目の動きを強力にブロックできます。上記のような疾患を治療する際には大きな手助けとなります。術後1週間程度はまぶたが腫れた状態となりますが、時間とともに改善します。
伝達麻酔
眼瞼下垂などの外眼部手術の際には、眼窩上神経ブロックや滑車上神経ブロックなどの伝達麻酔を併用しています。神経の根本に麻酔薬を注入するため通常の方法よりも麻酔そのものによる痛みを軽減できます。麻酔効果が高く、麻酔薬の使用量も少なくて済むメリットがあります。術後1週間程度はまぶたが少し腫れた状態となりますが、時間とともに改善します。
点滴麻酔
点滴から鎮静・鎮痛効果のある薬剤を注入します。手術中に気持ちが落ち着いたり、浅い眠りについたりすることが可能です。ただし手術が終わった後も数時間効果が持続する場合があるため、直後から車の運転などをされる方には適さない方法です。また、いわゆる全身麻酔とは異なりますので、完全に意識が無い状態となるわけではありません。

白内障手術

一般的な加齢性白内障以外にも、Zinn小帯脆弱、水晶体動揺、緑内障発作後、過熟白内障、若年者のアトピー性白内障など、合併症を伴った白内障に対応しております。ピントが合う距離が一つだけである単焦点眼内レンズ、および複数にピントが合う多焦点眼内レンズを使った手術を行なっております。多焦点眼内レンズについてはこちらをご覧ください。

手術内容

ほとんどの症例で、現代の白内障手術の主流である「水晶体超音波乳化吸引」を行っています。超音波を使って濁った水晶体を細かく砕き、吸い出します。中身だけが抜き取られ、残った水晶体嚢という透明な袋の中に眼内レンズを挿入します。当院では全例日帰り手術を行っています。

手術までの流れ
白内障が疑われたら、白内障手術の適応検査(事前予約制)を一式受けていただき、その他の眼疾患の有無を確認します。適応があれば手術日程を決め、その他の眼疾患などがあればさらなる精査を行います。手術を受ける方は必ず採血・採尿検査を行い、全身合併症のある方は、関連する他科の先生と紹介状のやりとりを行い、連携を図ります。現在手術までの待機期間が数ヶ月ありますが、それまでに急激な進行が無いかどうか、外来で定期的に経過観察をします。緊急性のある場合には可能な限り速やかに手術を行います。※白内障手術の適応検査の際には、眼底検査(瞳孔を開く検査)を行います。瞳孔を開く点眼薬を差してから30分程度たたないと眼底が診察できませんので、お待ち時間を頂きます。また、瞳孔が4、5時間ほど開いた状態となるため、その間はピントが合いづらかったり眩しく感じたりします。車の運転がしづらくなるため、可能であればご家族の方にお連れいただき運転して来ていただくようにお願いしております。
術後の通院
最初の1週間が最も感染症が起こる頻度が高いため、頻回に通院していただきます。その後は徐々に1週間、2週間、1ヶ月、と通院間隔が空いていきます。おおよそ3ヶ月経過し、大きな問題がなければ終了となります。
手術にあたっての注意点
  • 手術を受ける方は外来受付で手術同意書をお渡しいたします。
    必要事項をご記入のうえ、手術当日お持ちください。
  • 事情により手術日の変更を希望される場合は、なるべく早くご連絡ください。
  • 前日に入浴・洗髪を済ませておいてください。
  • 当日のお食事は手術開始4時間前までに済ませてください。手術終了まで飲食はできません。
  • 手術当日から数日間はご自分で車を運転して来院しないでください。
  • 女性の方は当日からお化粧(マニキュアなども)をしないようにしてください。
  • 手術までは朝晩2回、顔を石けんで洗うようにしてください。
[来院時にお持ちいただくもの]
  1. 健康保険証、診察券、公費負担の書類(受給者証)、受診予定表
  2. 手術同意書・短期滞在手術同意書
  3. タオル、スリッパ
  4. 他院で処方されているお薬
[注意事項]
  1. 手術の際は腕に血圧計、胸に心電図の電極を付けますので、ひじの上までそでを上げることができ、かつ前のあくシャツまたはブラウスでご来院ください(締め付ける下着類はご遠慮ください)。ズボンはウエストがゴムのものを着用してください。
  2. 指輪・時計ははずしておいてください。
  3. 入れ歯の方は外していただくことがありますので、お申し出ください。
  4. 補聴器を使用されている方は、手術する方の耳の補聴器を外した状態で手術を受けていただきます。
◎帰宅後の日常生活は次のことをめやすにしてください。
  • 帰宅後も安静にしていた方がよいですが、寝ている必要はありません。
    医師の許可が出るまではテレビ、読書など目を使うことは控えてください。
  • 入浴:翌日から
  • 通常の家事:眼帯をはずした日から
  • 洗面と洗髪:眼帯をはずした翌日から
  • 車やバイクの運転:医師の許可が出てから
  • 散歩:眼帯をはずした翌日から
  • デスクワーク(事務系の仕事) :1週間目から
  • 肉体労働:2週間目くらいから
  • スポーツや旅行:医師の許可が出てから
よくある質問よくある質問
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硝子体手術

破嚢、核落下、水晶体偏位、眼内レンズ落下、眼内レンズ偏位、裂孔原性網膜剥離、黄斑前膜、黄斑円孔、黄斑分層円孔、硝子体黄斑牽引症候群、黄斑浮腫、硝子体混濁、硝子体出血、増殖性糖尿病網膜症、増殖性硝子体網膜症などに対応しています。網膜剥離に対しては必要に応じて輪状締結術や部分バックル併用、シリコーンオイル置換なども行います。

手術内容

硝子体写真硝子体手術の対象となるご病気は多岐に渡ります。
どういった種類のご病気でも共通しているのは、白目に小さな穴を開けて眼底の操作をする、という点です。
白目に開ける穴のサイズは技術の進歩によって年々小さくなっており、眼に対する負担が軽減されるよう工夫されています。
当院で現在主に使用しているのは25G(0.5mm)および最新の27G (0.4mm)のシステムです。

手術までの流れ
病気の種類によって若干異なりますが、眼底検査および画像検査を行い、手術適応があると判断した場合、手術の日程を決めます。手術を受ける方は必ず採血・採尿検査を行い、全身合併症のある方は、関連する他科の先生と紹介状のやりとりを行い、連携を図ります。現在手術までの待機期間が数ヶ月ありますが、それまでに急激な進行が無いかどうか、外来で定期的に経過観察をします。緊急性のある場合には可能な限り速やかに手術を行います。※硝子体手術の適応検査では、必ず眼底検査(瞳孔を開く検査)を行います。瞳孔を開く点眼薬を差してから30分程度たたないと眼底が診察できませんので、お待ち時間を頂きます。また、瞳孔が4、5時間ほど開いた状態となるため、その間はピントが合いづらかったり眩しく感じたりします。車の運転がしづらくなるため、可能であればご家族の方にお連れいただき運転して来ていただくようにお願いしております。
術後の通院
最初の1週間が最も感染症が起こる頻度が高いため、頻回に通院していただきます。その後は徐々に1週間、2週間、1ヶ月、と通院間隔が空いていきます。
手術にあたっての注意点
  • 手術を受ける方は外来受付で手術同意書をお渡しいたします。
    必要事項をご記入のうえ、手術当日お持ちください。
  • 事情により手術日の変更を希望される場合は、なるべく早くご連絡ください。
  • 前日に入浴・洗髪を済ませておいてください。
  • 当日のお食事は手術開始4時間前までに済ませてください。手術終了まで飲食はできません。
  • 手術当日から数日間はご自分で車を運転して来院しないでください。
  • 女性の方は当日からお化粧(マニキュアなども)をしないようにしてください。
  • 手術までは朝晩2回、顔を石けんで洗うようにしてください。
[来院時にお持ちいただくもの]
  1. 健康保険証、診察券、公費負担の書類(受給者証)、受診予定表
  2. 手術同意書・短期滞在手術同意書
  3. タオル、スリッパ
  4. 他院で処方されているお薬
[注意事項]
  1. 手術の際は腕に血圧計、胸に心電図の電極を付けますので、ひじの上までそでを上げることができ、かつ前のあくシャツまたはブラウスでご来院ください(締め付ける下着類はご遠慮ください)。ズボンはウエストがゴムのものを着用してください。
  2. 指輪・時計ははずしておいてください。
  3. 入れ歯の方は外していただくことがありますので、お申し出ください。
  4. 補聴器を使用されている方は、手術する方の耳の補聴器を外した状態で手術を受けていただきます。
◎帰宅後の日常生活は次のことをめやすにしてください。
  • 帰宅後も安静にしていてください。目の中に空気が入っている場合、体位制限があります。
    詳しい体位と期間は患者さんごとに異なりますので、手術が終わってから詳しくご説明します。
  • 入浴:翌日から
  • 通常の家事:眼帯をはずした日から
  • 洗面と洗髪:眼帯をはずした翌日から
  • 車やバイクの運転:医師の許可が出てから
  • 散歩:眼帯をはずした翌日から
  • デスクワーク(事務系の仕事):1週間目から
  • 肉体労働:2週間目くらいから
  • スポーツや旅行:医師の許可が出てから
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緑内障手術

trabeculotomy(眼内法、眼外法)、隅角癒着解離術、iStent併用白内障手術、viscocanalostomyなどに対応しています。将来的な濾過手術を見越して、結膜は可能な限り温存し、低侵襲な手術に配慮しています。

手術内容

種々の技術を使って眼圧を下げる処置を施します。流出路再建術(代表的なものとしてtrabeculotomy)とは線維柱帯を切開し房水の流出を促すような手術です。iStent®とは、線維柱帯に刺入することで房水の流れを手助けし眼圧を下げるためのデバイスです。より重篤な緑内障には濾過手術(代表的なものとしてtrabeculectomy)といって眼外に直接房水を逃してやるような治療を行います。緑内障の種類、眼圧の数値、視野障害の程度、患者さんの年齢などによって適応となる術式が異なります。詳しくはご相談ください。

手術までの流れ
病気の種類によって若干異なりますが、眼圧・視野・眼底検査・画像検査などを行い、包括的に手術適応があるかどうか判断します。手術の適応がある場合、手術の日程を決めます。手術を受ける方は必ず採血・採尿検査を行い、全身合併症のある方は、関連する他科の先生と紹介状のやりとりを行い、連携を図ります。現在手術までの待機期間が数ヶ月ありますが、それまでに急激な進行が無いかどうか、外来で定期的に経過観察をします。緊急性のある場合には可能な限り速やかに手術を行います。※診察の際に、眼底検査(瞳孔を開く検査)を行います(緑内障の種類によってはあえて眼底検査を行わない場合もあります)。瞳孔を開く点眼薬を差してから30分程度たたないと眼底が診察できませんので、お待ち時間を頂きます。また、瞳孔が4、5時間ほど開いた状態となるため、その間はピントが合いづらかったり眩しく感じたりします。車の運 転がしづらくなるため、可能であればご家族の方にお連れいただき運転して来ていただくようにお願いしております。
術後の通院
最初の1週間が最も感染症が起こる頻度が高いため、頻回に通院していただきます。その後は徐々に1週間、2週間、1ヶ月、と通院間隔が空いていきます。
手術にあたっての注意点
  • 手術を受ける方は外来受付で手術同意書をお渡しいたします。
    必要事項をご記入のうえ、手術当日お持ちください。
  • 事情により手術日の変更を希望される場合は、なるべく早くご連絡ください。
  • 前日に入浴・洗髪を済ませておいてください。
  • 当日のお食事は手術開始4時間前までに済ませてください。手術終了まで飲食はできません。
  • 手術当日から数日間はご自分で車を運転して来院しないでください。
  • 女性の方は当日からお化粧(マニキュアなども)をしないようにしてください。
  • 手術までは朝晩2回、顔を石けんで洗うようにしてください。
[来院時にお持ちいただくもの]
  1. 健康保険証、診察券、公費負担の書類(受給者証)、受診予定表
  2. 手術同意書・短期滞在手術同意書
  3. タオル、スリッパ
  4. 他院で処方されているお薬
[注意事項]
  1. 手術の際は腕に血圧計、胸に心電図の電極を付けますので、ひじの上までそでを上げることができ、かつ前のあくシャツまたはブラウスでご来院ください(締め付ける下着類はご遠慮ください)。ズボンはウエストがゴムのものを着用してください。
  2. 指輪・時計ははずしておいてください。
  3. 入れ歯の方は外していただくことがありますので、お申し出ください。
  4. 補聴器を使用されている方は、手術する方の耳の補聴器を外した状態で手術を受けていただきます。
◎帰宅後の日常生活は次のことをめやすにしてください。
  • 帰宅後も安静にしていてください。体位制限が生じる場合があります。
    詳しい体位と期間は患者さんごとに異なりますので、手術が終わってから詳しくご説明します。
  • 入浴:翌日から
  • 通常の家事:眼帯をはずした日から
  • 洗面と洗髪:眼帯をはずした翌日から
  • 車やバイクの運転:医師の許可が出てから
  • 散歩:眼帯をはずした翌日から
  • デスクワーク(事務系の仕事):1週間目から
  • 肉体労働:2週間目くらいから
  • スポーツや旅行:医師の許可が出てから
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その他内眼手術・外眼手術

翼状片手術、眼窩脂肪ヘルニア(表層眼窩腫瘍摘出術)、 瞳孔形成術、眼瞼下垂症手術(Muller筋タッキング、眉毛下皮膚切除術)、眼瞼内反手術(Jones変法、眼輪筋短縮術)などに対応しています。※保険適応の手術のみ扱っています。保険適応外の審美的な手術、いわゆる美容整形の範疇の治療は行なっておりません。あらかじめご了承ください。

近視矯正(オルソケラトロジー)

オルソケラトロジーは、近視を矯正する治療法の1つです。
2009年に厚生労働省に承認されており、一般的にはオルソケラトロジーのガイドラインに従って処方されています (1)。
この治療法のメリットは、裸眼の状態で遠くが見えるようになるだけではなく、近視の進行そのものを抑制する効果がある、ということです。
海外だけではなく日本人についても多くの論文が発表されており(2)(3)(4)、子供の近視進行を予防する治療として近年注目されています。
(1) 日本コンタクトレンズ学会オルソケラトロジーガイドライン委員会. オルソケラトロジーガイドライン(第2版)日眼会誌 2017, 121: 936-938.
(2) Kakita T, et al. Invest Ophthalmol Vis Sci 2011, 52: 2170-2174.
(3) Hiraoka T, et al. Ophthalmic Physiol Opt 2018, 38: 281-289.
(4) Kinoshita N, et al. Sci Rep 2020, 10: 12750.

治療内容

夜寝ている間に装用する特殊なハードコンタクトレンズによる治療を行います。
黒目の表面である角膜上皮層を平坦化することで、近視を矯正し、視力を改善します。
当院では2009年に最初に厚生労働省が承認した、メニコン社製のオルソケラトロジーレンズを導入しています。
また、前眼部OCTといわれる高精度・最新鋭の解析装置「CASIA2」を備えていますので、より正確な近視矯正が可能です。

治療の流れ
オルソケラトロジーをご希望の方は、まず初診された際に通常の視力検査などを行います。
後日あらためて近視の程度を正確に計測するための精査(予約制)をおこない、レンズの種類を選定します。
オルソケラトロジーの治療は、適正なレンズ使用に対する保護者様のご理解とご協力が重要です。
詳細な検査プランは受診された際か、お電話でお問い合わせください。
[注意事項]

※オルソケラトロジーは、自由診療(保険適応外)となります。

1ヶ月お試し価格55,000円
(1ヶ月以内のキャンセルは30,000円返金)

2ヶ月目以降継続の場合、
追加費用105,000円(ケア用品と通年の検査費用含む)

2年目35,000円(ケア用品と通年の検査費用含む)

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