白内障手術
一般的な加齢性白内障以外にも、Zinn小帯脆弱、水晶体動揺、緑内障発作後、過熟白内障、若年者のアトピー性白内障など、合併症を伴った白内障に対応しております。ピントが合う距離が一つだけである単焦点眼内レンズ、および複数にピントが合う多焦点眼内レンズを使った手術を行なっております。多焦点眼内レンズについてはこちらをご覧ください。
手術内容
ほとんどの症例で、現代の白内障手術の主流である「水晶体超音波乳化吸引」を行っています。超音波を使って濁った水晶体を細かく砕き、吸い出します。中身だけが抜き取られ、残った水晶体嚢という透明な袋の中に眼内レンズを挿入します。当院では全例日帰り手術を行っています。
- 手術までの流れ
- 白内障が疑われたら、白内障手術の適応検査(事前予約制)を一式受けていただき、その他の眼疾患の有無を確認します。適応があれば手術日程を決め、その他の眼疾患などがあればさらなる精査を行います。手術を受ける方は必ず採血・採尿検査を行い、全身合併症のある方は、関連する他科の先生と紹介状のやりとりを行い、連携を図ります。現在手術までの待機期間が数ヶ月ありますが、それまでに急激な進行が無いかどうか、外来で定期的に経過観察をします。緊急性のある場合には可能な限り速やかに手術を行います。※白内障手術の適応検査の際には、眼底検査(瞳孔を開く検査)を行います。瞳孔を開く点眼薬を差してから30分程度たたないと眼底が診察できませんので、お待ち時間を頂きます。また、瞳孔が4、5時間ほど開いた状態となるため、その間はピントが合いづらかったり眩しく感じたりします。車の運転がしづらくなるため、可能であればご家族の方にお連れいただき運転して来ていただくようにお願いしております。
- 術後の通院
- 最初の1週間が最も感染症が起こる頻度が高いため、頻回に通院していただきます。その後は徐々に1週間、2週間、1ヶ月、と通院間隔が空いていきます。おおよそ3ヶ月経過し、大きな問題がなければ終了となります。
- 手術にあたっての注意点
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- [来院時にお持ちいただくもの]
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- 健康保険証、診察券、公費負担の書類(受給者証)、受診予定表
- 手術同意書・短期滞在手術同意書
- タオル、スリッパ
- 他院で処方されているお薬
- [注意事項]
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- 手術の際は腕に血圧計、胸に心電図の電極を付けますので、ひじの上までそでを上げることができ、かつ前のあくシャツまたはブラウスでご来院ください(締め付ける下着類はご遠慮ください)。ズボンはウエストがゴムのものを着用してください。
- 指輪・時計ははずしておいてください。
- 入れ歯の方は外していただくことがありますので、お申し出ください。
- 補聴器を使用されている方は、手術する方の耳の補聴器を外した状態で手術を受けていただきます。
- ◎帰宅後の日常生活は次のことをめやすにしてください。
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