硝子体手術
破嚢、核落下、水晶体偏位、眼内レンズ落下、眼内レンズ偏位、裂孔原性網膜剥離、黄斑前膜、黄斑円孔、黄斑分層円孔、硝子体黄斑牽引症候群、黄斑浮腫、硝子体混濁、硝子体出血、増殖性糖尿病網膜症、増殖性硝子体網膜症などに対応しています。網膜剥離に対しては必要に応じて輪状締結術や部分バックル併用、シリコーンオイル置換なども行います。
手術内容
硝子体手術の対象となるご病気は多岐に渡ります。
どういった種類のご病気でも共通しているのは、白目に小さな穴を開けて眼底の操作をする、という点です。
白目に開ける穴のサイズは技術の進歩によって年々小さくなっており、眼に対する負担が軽減されるよう工夫されています。
当院で現在主に使用しているのは25G(0.5mm)および最新の27G (0.4mm)のシステムです。
- 手術までの流れ
- 病気の種類によって若干異なりますが、眼底検査および画像検査を行い、手術適応があると判断した場合、手術の日程を決めます。手術を受ける方は必ず採血・採尿検査を行い、全身合併症のある方は、関連する他科の先生と紹介状のやりとりを行い、連携を図ります。現在手術までの待機期間が数ヶ月ありますが、それまでに急激な進行が無いかどうか、外来で定期的に経過観察をします。緊急性のある場合には可能な限り速やかに手術を行います。※硝子体手術の適応検査では、必ず眼底検査(瞳孔を開く検査)を行います。瞳孔を開く点眼薬を差してから30分程度たたないと眼底が診察できませんので、お待ち時間を頂きます。また、瞳孔が4、5時間ほど開いた状態となるため、その間はピントが合いづらかったり眩しく感じたりします。車の運転がしづらくなるため、可能であればご家族の方にお連れいただき運転して来ていただくようにお願いしております。
- 術後の通院
- 最初の1週間が最も感染症が起こる頻度が高いため、頻回に通院していただきます。その後は徐々に1週間、2週間、1ヶ月、と通院間隔が空いていきます。
- 手術にあたっての注意点
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- [来院時にお持ちいただくもの]
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- 健康保険証、診察券、公費負担の書類(受給者証)、受診予定表
- 手術同意書・短期滞在手術同意書
- タオル、スリッパ
- 他院で処方されているお薬
- [注意事項]
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- 手術の際は腕に血圧計、胸に心電図の電極を付けますので、ひじの上までそでを上げることができ、かつ前のあくシャツまたはブラウスでご来院ください(締め付ける下着類はご遠慮ください)。ズボンはウエストがゴムのものを着用してください。
- 指輪・時計ははずしておいてください。
- 入れ歯の方は外していただくことがありますので、お申し出ください。
- 補聴器を使用されている方は、手術する方の耳の補聴器を外した状態で手術を受けていただきます。
- ◎帰宅後の日常生活は次のことをめやすにしてください。
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