近視進行予防

近視は、成長期のお子さまでは近視が進行しやすく、一度伸びた眼軸は元に戻らないため、早い段階からの対策が重要とされています。
近視進行抑制治療は、近視を完全に治す治療ではなく、近視の進行スピードをできるだけ抑えることを目的としています。将来の強度近視や、それに伴う目の病気のリスクを軽減するための予防的な治療です。当院では、お子さまの年齢や生活スタイル、目の状態に応じて、以下の治療法をご提案しています。近視進行予防治療をご希望の方は、お気軽にご相談ください。

オルソケラトロジー

就寝中に専用のハードコンタクトレンズを装用し、日中は裸眼で過ごせる治療法です。

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リジュセア®ミニ点眼液

低濃度アトロピン点眼により、近視の進行を抑制することが期待されます。

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多焦点ソフトコンタクト

特殊な設計のコンタクトレンズを日中装用し、近視進行の抑制を目指します。

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近視進行抑制治療は近視の進行を抑制するものであり、進行が完全に止まるわけではありません。近視進行抑制治療は近視を改善するものではないため、近視の程度に応じて眼鏡やコンタクトでの視力矯正が必要になる可能性があります。

オルソケラトロジー

オルソケラトロジーは、近視を矯正する治療法の1つです。
2009年に厚生労働省に承認されており、一般的にはオルソケラトロジーのガイドラインに従って処方されています (1)。
この治療法のメリットは、裸眼の状態で遠くが見えるようになるだけではなく、近視の進行そのものを抑制する効果がある、ということです。
海外だけではなく日本人についても多くの論文が発表されており(2)(3)(4)、子供の近視進行を予防する治療として近年注目されています。
(1) 日本コンタクトレンズ学会オルソケラトロジーガイドライン委員会. オルソケラトロジーガイドライン(第2版)日眼会誌 2017, 121: 936-938.
(2) Kakita T, et al. Invest Ophthalmol Vis Sci 2011, 52: 2170-2174.
(3) Hiraoka T, et al. Ophthalmic Physiol Opt 2018, 38: 281-289.
(4) Kinoshita N, et al. Sci Rep 2020, 10: 12750.

治療内容

夜寝ている間に装用する特殊なハードコンタクトレンズによる治療を行います。
黒目の表面である角膜上皮層を平坦化することで、近視を矯正し、視力を改善します。
当院では2009年に最初に厚生労働省が承認した、メニコン社製のオルソケラトロジーレンズを導入しています。
また、前眼部OCTといわれる高精度・最新鋭の解析装置「CASIA2」を備えていますので、より正確な近視矯正が可能です。

治療の流れ
オルソケラトロジーをご希望の方は、まず初診された際に通常の視力検査などを行います。
後日あらためて近視の程度を正確に計測するための精査(予約制)をおこない、レンズの種類を選定します。
オルソケラトロジーの治療は、適正なレンズ使用に対する保護者様のご理解とご協力が重要です。
詳細な検査プランは受診された際か、お電話でお問い合わせください。
[注意事項]

※オルソケラトロジーは、自由診療(保険適応外)となります。

1ヶ月お試し価格55,000円
(1ヶ月以内のキャンセルは30,000円返金)

2ヶ月目以降継続の場合、追加費用125,000円(ケア用品と通年の検査費用含む)

2年目35,000円(ケア用品と通年の検査費用含む)

リジュセア®ミニ点眼液0.025%

イラストリジュセア®ミニ点眼液0.025%は、近視の進行を抑制することを目的とした点眼治療です。
主に成長期のお子さまを対象に、1日1回就寝前に点眼します。
リジュセア®ミニ点眼液0.025%は、低濃度のアトロピンを含有しており、近視の進行スピードを緩やかにする効果が期待されています。
近視を完全に治す治療ではありませんが、将来の強度近視への進行リスクを軽減する目的で使用されます。

特徴
  • 1日1回の点眼で継続しやすい治療
  • 裸眼や眼鏡・コンタクトレンズとの併用が可能
  • 視力を直接改善する治療ではなく、近視進行の抑制を目的とします
注意点
  • 効果や副作用には個人差があります
  • 治療を行うにあたっては、定期的な診察・経過観察が必要です
治療の流れ
【初診・適応検査】

視力検査や眼軸長測定などを行い、近視の進行状況や目の状態を確認します。
治療の適応があるかを診察し、治療内容について詳しくご説明します。

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【治療開始】

治療に同意いただいた後、リジュセア®ミニ点眼液0.025%を処方します。
1日1回、就寝前に点眼していただきます。

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【定期検査・経過観察】

定期的に通院いただき、視力や眼軸長の変化、副作用の有無などを確認します。
経過に応じて、治療の継続や他の治療法との併用を検討する場合があります。

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【治療の継続・見直し】

近視の進行状況や成長に合わせて、治療内容を適切に調整していきます。

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詳しくは、リジュセア®ミニ点眼液0.025%のパンフレットをご覧ください。

パンフレット

多焦点ソフトコンタクトレンズ

イラスト多焦点ソフトコンタクトレンズは、近視の進行を抑制することを目的としたコンタクトレンズです。
特殊なレンズ設計により、目の奥行き(眼軸)が伸びるのを抑える効果が期待されています。
日中に装用することで、学校生活や運動時も自然な見え方で過ごすことができます。

特徴
  • 日中装用するソフトコンタクトレンズ
  • 眼鏡との併用が可能
  • 生活リズムを大きく変えずに治療が可能
  • 近視を治す治療ではなく、進行を抑えることを目的としています
注意点
  • 効果や装用感には個人差があります
  • 正しい装用方法・使用時間を守る必要があります
  • 視力を回復させる治療ではありません
  • 異常や違和感がある場合は使用を中止し、受診してください
  • 定期的な検査・経過観察が必要です
治療の流れ
【初診・適応検査】
視力検査や目の状態を確認し、多焦点ソフトコンタクトレンズの適応を判断します。
【レンズ選択・装用指導】
目に合ったレンズを選択し、装用方法やケアについて説明します。
【治療開始】
日中に多焦点ソフトコンタクトレンズを装用し、治療を開始します。
【定期検査・経過観察】
視力や眼の状態を定期的に確認し、必要に応じて調整を行います。